■最終選考作品


作品No.118
作品名:BIG LOVE
作 者:JAY


作品No.123
作品名:an icebox
作 者:k.t.


作品No.54
作品名:まえをみてたっている
作 者:たたみいわし


作品No.55
作品名:Doctor MOTO
作 者:トルコ桔梗


作品No.87
作品名:夢の街から
作 者:nomu


選考委員推薦作品

佐野元春賞




6月8日、都内某所で『サムデイ』Tシャツ・デザイン・コンテストの二次選考会が行われた。午後3時30分、グラフィック・デザイナーの駿東宏さん、ミュージシャンの片寄明人さん、グラフィック・デザイナーの門秀彦さん、スタイリストの二村毅さん、MWSストア・マネージャーの中野秀紀さん、という5人の選考委員、特別選考委員の佐野元春、MWSクルーが集まり、事務局の趣旨説明で選考会は幕を開けた。

「『“SOMEDAY”Collector's Edition』のリリースを記念して企画されたTシャツ・デザイン・コンテストへの応募作品をプロの視点で審査していただきたい、ということでこの二次選考会を設けました。集まった作品は146点。その146点からファンの皆さんの投票で選ばれた上位10作品を二次選考の候補作品として選出しました。しかし、一般投票のベスト10から洩れた作品の中にも優れたデザインがあったので、そうした作品にもスポットを当てよう、という意図もあって、10人のMWSクルーにもそれぞれの視点で1作品ずつ、計10作品を選んでもらいました。つまり、この選考会では“一般投票作品”と“MWSクルー推薦作品”の計20作品から金賞・銀賞・銅賞を選出していただくことになります

コンテスト実行委員長の今井健史氏の司会進行で審査が始まる。5人の選考委員はそれぞれのTシャツ・デザインに対するこだわりを語り、それぞれの基準に則って各作品を批評する。5人の基準はそれぞれにユニークであり、容易に意見がまとまるとは思えないが、だからこそ面白いとも言える。この段階では「an icebox」「まえをみてたっている」「Love is Here」などが各選考委員から高い評価を得ている。作品のアート性や独創性が評価されるのは当然だろうが、何よりも、ファン・イヴェントならではの、佐野や彼の音楽をどれくらい愛しているか、という、そこから生まれる斬新な発想や意外性などが高く評価されているようだ。

それぞれの意見が出揃ったところで選考委員による投票が行われる。アート性、ファン度などについて各選考委員がそれぞれに点数を付け、総得点の多い上位5作品が決勝に進出し、ファン投票で一位を獲得した「BIG LOVE」を含めた計5作品が決勝に進出し、金賞を争うことになる。この時点で最高得点を獲得したのは「an icebox」。選考委員の間で最初から評価の高かった作品だ。続いて「まえをみてたっている」「Doctor MOTO」「夢の街から」が決勝に進出した。

決勝に進出した5作品について、選考委員それぞれからの意見が述べられる。当初は話し合いで各賞を選出する予定だったが、なにしろTシャツ・デザインに関しては一家言を持つ5人の選考委員たちだから、それぞれの意見が個性的であるだけに結論を出すのは容易ではなく、結局、再度の投票が行われることになる。選考会は終盤にさしかかり、選考委員たちのまなざしもさらに真剣味を帯びてきた。選考に要した時間は約20分。会場は緊張に包まれた。

開票は粛々と行われ、いよいよ最終結果の発表。事務局スタッフが、“「an icebox」が金賞、「Doctor MOTO」が銀賞、「BIG LOVE」が銅賞と決定しました!”と発表があると、会場全体から“おぉ!”というため息がもれた。さらに佐野元春賞と各選考委員からの選考委員推薦作品も発表され、午後6時30分、二次選考会は無事に終了。みなさん、お疲れさまでした。

 応募から投票までをネットで行ない、参加者の協力を得て、画期的なファン・イヴェ ントとなった「サムデイ・Tシャツ・デザイン・コンテスト」。応募作品それぞれに 表現された「サムデイ」に寄せる愛情に、事務局、選考委員一同も改めて感動した。 デザインとしても優れた作品が多く、非常に高い次元での選考となった。作品を応募 してくれた皆さん、投票してくれた皆さん、そして、選考委員の皆さん、本当にありがとうございました。

選考会終了後、一同はワールドカップのイタリアvsクロアチア戦を観戦しながら談笑し、大いに盛り上がった。


リポート:吉原聖洋

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