選考会開始

午後1時30分、特別選考委員の元春みずからが開会を宣言、選考基準の説明がおこなわれた。選考基準は「印象/アート性/意外性/独自性/COYOTE度」の5項目。選考委員は、各項目10点の50点満点で採点をすることになる。選考委員の高橋栄樹・高橋嘉幸両氏から「難しいね」と言葉が漏れる。



いよいよ審査開始

選考基準の説明の後、さっそく選考会がスタート。作品が、エントリーナンバー順に上映されていく。応募総数は29作品、いずれも劣らぬ力作ぞろいだ。作品の上映が終わると審査タイム。各自、手元の審査票に得点を書き込んでいく。このときばかりは全員無言、真剣そのものだ。



審査終了

最後の作品の審査が終わったのが午後3時10分。審査結果の集計が出るまで、選考委員の皆さんはしばしの休憩・談笑タイムに入る。上映された作品の話はもちろん、昨今のコンピュータでの映像編集などの話に花が咲く。「君が気高い孤独なら」の映像ディレクター・高橋栄樹さんからは、「(応募作品には)公園のロケや最後に走っていくところなど、PVの印象に引きずられたものも多い。それだけ、曲の印象に大きな影響を与えているので、心して作らないと」という意気込みが聞かれた。


第一次選考結果

午後3時40分、スタッフによる審査評の集計結果が出る。この結果をもとに、最優秀作品を選出するために、各選考委員の活発な議論が始まる。「演出が上手い」「演技力が良い」「ユーモアがある」など、さまざまな意見が飛び交う。そしてついに、最優秀賞候補が次の4作品に絞り込まれた。

エントリーNo.3
mcs さん
エントリーNo.4
ヒカル さん
エントリーNo.9
のっぽ さん
エントリーNo.22
morimo さん




まさかのハプニング

ここで元春から提案があり、各選考委員が「これがNo.1だ」と思う作品に1票を投じる事で最優秀作を決定する事になった。各選考委員が、手持ちの用紙にイチオシ作品を書き込んでいく。そして、最優秀作の発表……。しかし、ここで「まさか」のハプニングが起きた。そう、4人の選考委員の票が4作品に1票ずつ、完全に割れたのだ。これには、スタッフを含め一同から笑いとため息が漏れた。それほど、4作品の力量が拮抗していたということだろう。


ついに決定、そしてまたハプニング!

あらためて、各選考委員がそれぞれの作品を1〜4位に順位付けする形で、再投票が行われた。時計の針はすでに午後5時を回っている。集計、そして……決まった。続いて、各選考委員賞も発表される。ここで、さらにうれしいハプニング。元春から「佐野元春賞を3名に拡大する」旨が伝えられた。さぁ、栄えある最優秀賞ならびに選考委員賞に輝いたのは……。