俳優にも佐野元春のファンは多い。80年代のトレンディ・ドラマの主演男優たちは佐野の歌の主人公をイメージして役作りをしていた、という逸話も残っている。よく知られている例を挙げれば、やはり織田裕二だろうか。今回のゲストである葛山信吾は彼らよりも少し下の世代だ。なにしろ12〜13歳の頃に「ヤングブラッズ」をオンタイムで聴いた世代だから、コア・ファンの中では比較的若い世代に入る。しかし、その10年間のキャリアは驚くほど豊富だ。たとえ彼の名前を知らない人でも、TVドラマやCFで何度か彼の顔を見たことはあると思う。最近の出演作には「仮面ライダークウガ」「渡る世間は鬼ばかり」「お登勢」「科捜研の女」などがある。そして、映画『ゴジラ モスラ キングギドラ』にも出演している。さらに彼は板倉雅一とのユニット、BRICKSのヴォーカリストでもある。'02年1月15・16にはニュー・アルバムのリリースと発売記念ライブを赤坂BLITZで2DAYS開催される。ここでも何かがたしかに受け継がれつつある。