山川直人 READ | ENTER
プロフィール◎山川直人
1957年、愛知県に生まれる。早稲田大学でシネマ研究会に所属し、自主映画製作をスタート。78年、「ビハインド」が「ぴあフィルムフェスティバル」に入選。「アナザ・サイド」「パン屋襲撃」「100%の女の子」がエジンバラ、ロンドン、ニューヨーク等の映画祭で上映され、海外で高い評価を得る。86年、「ビリィ・ザ・キッドの新しい夜明け」で劇場映画デビュー。その後、「SO WHAT」「不可思議物語」「バカヤロー!3・ヘンな奴ら」等を監督。最新作は「時の香り〜リメンバー・ミー〜」。 [ シネマンブレイン
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「100%の女の子」この映画を観ていない佐野元春ファンがいるとしたら、その人はかなり損をしていると思う。あるいはこの映画を観ていない村上春樹ファン以上に損をしているかもしれない。それが山川直人監督の短篇映画「100%の女の子」(1983年)だ。この作品では佐野の初期の代表作「君をさがしている(朝が来るまで)」が村上春樹の原作と同じくらい、いや、ひょっとしたらそれ以上に重要な役割を果たしている。そして、この映画を観た佐野元春ファンの95%は山川監督に佐野のプロモーション・クリップを撮って欲しいと願うだろう。音楽と映像がこれほどまでに連動している例も珍しい。山川監督の想像力/創造力が素晴らしいことは言うまでもないが、それ以前に佐野元春のセンスに共振する何かを山川直人は持っていると筆者は思っている。



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