45th Anniversary Tour Motoharu Sano&The CoyoteBand
日付/会場:2025/12/07 横浜BUNTAI
お名前:らくガキ
投稿日:Wed, Dec 31 2025 22:03:21 JST
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横浜BUNTAI,
かつて横浜文化体育館と呼ばれていた施設
コンサートやプロレス、地域の催し物
様々なイベントが開催されてきた会場

そのむかしの横浜文化体育館に初めて
訪れたのは確か高校生の頃
友達に誘われて行った
サザンオールスターズの
NUDE MANツアーでのライヴが
初めてだったと思う。

その後、佐野元春に夢中になったぼくは
ロックンロールナイト ツアーを
指をくわえてやり過ごし、
NYで創り上げた強力な作品を
ハートランドと共に翻訳して始めたツアー
Visitors tourを横浜で待ち構えた。

レギュラーの日程に横浜は組まれず
後半のVisitors tour Special として
1985年4月27日(土)に
来る事を知った。

はじめての
佐野元春 with The Heartland
アリーナではなく
ステージから真正面のスタンド最前列
鮮明に浮かぶ場面、うろ覚えな場面
いまだにこの時の体験は心のどこかで
生き続けています。

あれから40年、
いろいろな場面に向き合いながらも
何とかぼくなりにやり過ごして
ここにたどり着いた。

横浜文化体育館は横浜BUNTAIとして
名称も体型も刷新して同じ場所で
建て替えられていたのは知っていたけど
こうして訪れるのは はじめて。

やはり季節は今年もめぐり
あの強烈に暑かった夏も過ぎ去って、
この日は冬晴れのとても
気持ちのいいお天気。

少し早めに家を出て
神奈中バスで尾上町で降りて
はやる気持ちを抑えながら
まずは馬車道の disk union を覗く
まだ時間が早いので伊勢佐木町の有隣堂で
立ち読みして時間をやり過ごす。

開場時間が近づいてきた。

いくつかの小さな交差点を越えると
そこにどっかーんと陸に打ち上げられた
銀色のくじらみたいな横浜BUNTAIが
横たわっていました。

そこでは、
この世界で数えきれない年月を過ごし
それなりの貫禄や美貌を身につけてるけど
ニコニコ ワクワクまでは隠し切れない
充分に成熟した大人たち、
クールに装う理知的だけど
何かそわそわした若い男性女性

雰囲気はまちまちだけど
みんなここにいることがうれしそう。

自然発生的に入り口と思われるところに
向かって列が出来ていた。

1階の一角で同じく横浜で開催された
Land Ho!での岩岡吾郎さん撮影の
写真が展示されていた。

定時を少し過ぎてから開場となった。

会場内全体を見渡すと
横長のステージをアリーナとスタンドが
包み込むように成り立っている。

そして自分の今回の席を確認
ステージからほぼ正面のスタンド
少し藤田顕さんよりだけど
40年前の立ち位置を思い浮かべた。

開演前に欧米の音楽が流れている
エコー&ザ バニーマメン プリテンダーズ
ディヴィッド ボウイ XTC スクィーズ等々

そして開演寸前、今年の6月に
亡くなったブライアン ウィルソンを
追悼するかのように
「GOD ONLY KNOWS」が流れてきた。

すると会場は暗転して正面の
どでかいLEDスクリーンに
スポークンワーズのグルーヴとスピードで
落とし込み、畳み込むとびっきりにセンスを
詰め込んだ佐野元春のキャリア
45年の時のかけらが映し出される。

ぼくは静岡、千葉の市川でも観ているけど
何度観ても胸が躍り騒ぐ。

つづいてメンバーがステージに現れ
バンドのサウンドが会場を包み込む

HAYABUSA JET Tから
「YOUNG BLOODS」

ステージのバックのLEDスクリーンは
横浜BUNNTAIの特性を生かして
横に3面連ねられていた。

その画面にはコヨーテバンドの両翼かのように
佐野元春を間にして羽ばたく
藤田顕と深沼元昭

強力なグルーヴを繰り出す
小松シゲルと高桑圭

音の深さを彩る渡辺シュンスケ

そして唄う姿も仕草もカッコイイ佐野元春

大きな画面も見たいが
実際のここからこの目に映る
バンドを観ていたい。
この塩梅が悩むとこだった。(^_^)v

前半第1部はHAYABUSA JET
からの楽曲で駆け上がり
何処までも舞い上がる「悲しきRadio」で
締めくくられた。

第2部までのインターミッションでは
LED大画面での佐野さんへのインタビュー
「山中湖は寒った」
Zoyの仕草、佐野さんの受け答え
何度観ても飽きることがない。

思い思いの時間を過ごしたオーディエンス
第2部が始まるアナウンス
待ちきれない思いが声援と指笛と共に
会場が揺れていました。

ステージにエレピのウーリッツアーが
セットされる。
メンバーが現れ、バックの画面には
今何処ライヴでも観ることができた
誰もいない荒涼とした美しい砂漠の景色

ドラムスが転がりサウンド立ち上がる。

第2部セットリスト
13.さよならメランコリア
14.銀の月
15.冬の雑踏
16.境界線
17.愛が分母
18.純恋 (すみれ)
19.La Vita e Bella
20.エンタテイメント!
21.水のように
22.大人のくせに
23.新しい世界 (New Recording)
24.Sweet16
25.Someday
26.明日の誓い
27.Christmas Time In Blue
〜聖なる夜に口笛吹いて〜
28.約束の橋(New Recording)

第1部,第2部,古い曲,新しい曲
45周年,20周年
長い時の中で奏でられ培われた楽曲たち
そして最新のコヨーテバンド共に
築いたサウンド。

ツアー最終公演
12月ということもあり
「冬の雑踏」
「クリスマスタイムインブルー」が
加えられ 全体の絶妙な選曲の流れ
特に「水のように」からの
新旧織り交ぜた畳み込む素晴らしい
流れが示しているように
今では境界線が見えないくらいに
どこをとってもコヨーテバンドの
魅力に満ちたグルーヴが蓄えられていた。

このことも“再定義”の一端かもしれません。

そしてそれぞれの周年を
お祝いするためにセットされた
楽曲たちは、佐野元春が世界に
立ち向かってきた姿勢と
そのクオリティの高さ、
そして声援を送るリスナー、
オーディエンスへのコヨーテバンドからの
トリビュートライヴであるように感じました。

夢や希望や疑念や不安を背負って
若いソウルをずっと抱きしめてきた人たちが
一同に介して目の前のステージ、
コヨーテバンド、そして佐野元春に
見とれて楽しげに揺れている。

この奇跡の日にもこの惑星は
自転しながら規則正しく
あの強烈な太陽に
照らされながら廻り続ける不思議。

繰り返す毎日を辛抱強く
様々な障害や幸福を受け止めて
やり過ごしてきた。
長かったような、
あっという間のような日々

あの時のぼくはもうどこにもいない
今ここにある自分に付き合って
やりくりしていくだけだな。

この人間社会の暮らしに にじむ、 
   きな臭さ
ぼくは大丈夫か? みんな大丈夫か?

2025年 ぼくにとっても節目の年
ほんとにいい一年でした。

45周年佐野プロジェクトの
スタッフのみなさま
The COYOTE BAND
そして、計り知れない情熱と
強靭な魂の持ち主 佐野元春

心から、どうもありがとうございます!!

これまであなたの音楽が
ずっとそばにあってよかった。
この先、まだまだ素敵なアクションと
作品に出合えることに心を躍らせています。

残りの時間にぼくの行ける
ところがあるとしたら
ドラスティックにとはいかないが
徐々に次の局面へと歩を進めていけるといいな…

そんなこんなで、
ぼくは2026年の正月を待ちながら
ふりだし に戻ってサイコロを
振る準備をしてみる。