「RadiofishをiPodで楽しむ! - FMリスニング環境新時代」

■土曜の夜はレイディオフィッシュ!













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AIFF【Audio Interchange File Format】
Apple社が開発した音声ファイルのフォーマット。
同社のパソコンMacintoshシリーズの標準フォー
マットである。ステレオにもモノラルにも対応し
ている。

WAV 【WAVEファイル】
Windows標準の音声ファイルの形式。「WAVE形式」
などとも呼ばれる。音声信号をデジタルデータに変
換したものを記録するための保存形式などを規定し
ている。

MP3 【MPEG Audio Layer-3】
映像データ圧縮方式のMPEG-1で利用される音声圧
縮方式の一つ。オーディオCD並の音質を保ったまま
データ量を約1/11に圧縮することができる。

AAC 【MPEG-2 Audio AAC】
映像圧縮規格MPEG-2またはMPEG-4で使われる音声
圧縮方式。1997年4月にISO 13818-7として標準化
された。
エアチェックをデジタル化しよう

思い立ったら即行動。どうやったらFMラジオをハードディスクに取り込めるか、いろいろ策を練ってみた。まず必要なのはFMラジオ。当然これはある。次にコンピュータだが、ラジオの音声を入力する端子がついていなければならない。幸いにも、僕がもっている古いMacにはRCA入力端子が付いているので、赤と白のオーディオケーブルでラジオと繋ぐことができる。最近のマシンであれば、USBで接続するオーディオインターフェイスがあると良いだろう。

 これで機械部分はクリアした。あとは、ラジオの音声をハードディスクに記録するソフトウェアが必要だ。音声を記録するだけであれば、いろいろと選択肢はあるのだが、週に一回放送される番組を録音するだけのためにマシンを四六時中起動しておくわけにもいかない。それなので、ソフトウェアにはタイマー機能、それもマシン自体を自動的に起ち上げて、録音が終わったら電源をオフにしてくれる機能が必要になる。これがあれば、例えば土曜の八時に外出していても心配することはない。土曜の八時って、必ず家にいるという時間帯でもないので、そういう意味でもタイマー録音はぜひ欲しい機能なのだ。

タイマー機能付きの録音ソフトをいろいろと探してみたところ、国内・海外含めて4、5本見つかった。僕はMacintoshを使っているのでそれくらいの数だが、Windows用のものならもっと多いかもしれない。次に、一本ずつ動きを試し、自分が望んでいる要件がすべて網羅されているかを確認する。その結果分かったのが、海外のものはラジオのエアチェック用というよりも、マイクからの音声を録音するための機能に特化したものが多いということだ。海外(特にアメリカ)ではエアチェックという文化は薄いのだろうか。まあ、クリアチャンネルが垂れ流すヒットソングだらけのラジオ番組を録音しても、仕方がないのかもしれないが…。

 一方、国内のプログラマが開発したものの中に、僕のニーズにピッタリ合うソフトがあった。名前も「ひるの歌謡曲」というので、いかにもエアチェック向きだ。きちんとタイマーが作動するかなど、一、二度チェックし、動きに問題がないようなので、シェアウェア代を送金して早速使い始めた。

 通常この手のソフトで録音すると、AIFFもしくはWAVという形式のサウンドファイルができあがる。このファイルはコンピュータで取り回すには何かと便利な形式であり、コンピュータでの再生はもちろん、CD-Rに保存してCDプレイヤーで再生することもできる。さらに専用ソフトを使えば、番組の前後に入っている時報など不要な部分を削除して純粋に番組だけを残すことができるので、エアチェックしたラジオ番組の永久保存にはもってこいなのである。

こうして整理したRadiofishは、一回の放送分につき550MBにもおよぶ大容量データとしてハードディスクに蓄積される。550MBということはCD-Rに入れるにはちょうど良いサイズだが、ハードディスクに毎回貯め続けると、すぐに満杯になってしまう容量だ。そこで、iTunesを使ってMP3(もしくはAAC)という圧縮ファイルに変換する。こうすれば極力音質を維持しながら約1/10くらいにファイルサイズが小さくなる。これならハードディスクの空き容量を気にすることもないし、iPodに移すのも楽だ。

……と、このようにハードディスクに録音することで、カセットテープやMDとはちょっと違った楽しみ方ができるようになる。しかし、だ。まだこれくらいじゃ満足できない。せっかくコンピュータに取り込んだのだから、もっと便利に、もっと楽しくRadiofishに接することができるはずだ。
例えば、こういう感じで……。

【おまけの話】 ここで、iPodでRadiofishをキレイに再生させるコツを伝授。iPodは本体内のハードディスクから音楽データを一度メモリに読み込んで、それを再生するという構造になっている。iPodには32MBのメモリが内蔵されており、その中に収まるサイズの音声データであれば、ハードディスクにいちいちアクセスすることなくスムーズな再生が行われる。しかし32MBを超えるデータだと、再生しながらハードディスクへのアクセスが発生するため、再生がブツブツ途切れてしまうのだ。
 Radiofish一回分のデータは、標準的なMP3クオリティだとだいたい50MB弱なので、32MBをオーバーしてしまう。そこで、考え得る対策は二つ。
 一つ目は音質を多少劣化させてでも32MBに収まるような圧縮をする方法。最新の圧縮方式であるAACフォーマットであれば、ビットレートを80Kbps程度にまで落とすと、うまく32MBに収まってくれる。もちろん音質も劣化するが、騒がしい電車や車のなかで聴くからと割り切ってしまえば、それはそれで納得できるレベルである。
 もうひとつの方法は、ファイルを二つに分割する。番組の中盤あたりに挿入されるCMタイムを境目にして二つにファイルを分割し、その順番通りにiPodに入れておく。するとiPodはその二つのファイルを順序良く繋げて再生してくれる。ファイルが切り替わる際にコンマ数秒、空白部分があるが、CMタイムを境目にしているならさほど気にならないだろう。



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