佐野元春&THE COYOTE BAND - BLOOD MOON:リスナーからの感想
アルバムに寄せて 各曲レビュー

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4.バイ・ザ・シー Nyalow
Expand excerpt ラテンタッチのマイナーメロに絶望的な歌詞がのる前半部と、ゆったりリラックスできるサビとの対比が印象に残る曲。一箇所「もう気付いている」だけメジャー調になる箇所に、希望の気配を感... ラテンタッチのマイナーメロに絶望的な歌詞がのる前半部と、ゆったりリラックスできるサビとの対比が印象に残る曲。一箇所「もう気付いている」だけメジャー調になる箇所に、希望の気配を感じさせる。
4.バイ・ザ・シー コスモス
Expand excerpt 「大人の為のロックンロールだ!」と先日のライブで木魚のような楽器を叩く佐野さんのパフォーマンスが凄く印象的でした!DVDとは又ちがった風情で新鮮です♪ 「大人の為のロックンロールだ!」と先日のライブで木魚のような楽器を叩く佐野さんのパフォーマンスが凄く印象的でした!DVDとは又ちがった風情で新鮮です♪
4.バイ・ザ・シー steps
Expand excerpt ラテンのリズムから、いきなり「世の中は不公平だ」と身近な文句の言葉から始まるのにまず掴まされます。ネガティブな言葉が続きますが、最後の一節「賢い君は…」の5行が本当にカッコいい... ラテンのリズムから、いきなり「世の中は不公平だ」と身近な文句の言葉から始まるのにまず掴まされます。ネガティブな言葉が続きますが、最後の一節「賢い君は…」の5行が本当にカッコいいです。これで気分が前向きになります。たまには自然の中で五感を取り戻そう、知恵を使って生き抜こうとでも言うように。 歌詞に「S」の音が続くせいか(週末・・・、事の善し悪し・・・)、聴いていて耳障りが心地いいです。海辺の野外フェスで聴いたら盛り上がるでしょうね。「賢い君は〜」のところは若者から歓声が上がりそうです。というのも、5月の横浜赤レンガ倉庫のフェス、所用でギリギリ間に合い一番後ろで聴いていたら、若者グループが足を止めて、歌詞に一々「わあ、かっこいい」と声を上げていたのを目撃したからです。とても幸せな光景でした。 というわけで、来年のグリーンルームフェスでぜひこの曲を聴きたいです・・・なんて、鬼が笑いますね。
4.バイ・ザ・シー scorpion
Expand excerpt ラテンのリズムでいい感じに始まるこの曲。ところが歌が始まると頭から『世の中は不公平だ』という主人公の情けないモノローグ。ひとしきりボヤいたところで、そんな現実のめんどくさいこと... ラテンのリズムでいい感じに始まるこの曲。ところが歌が始まると頭から『世の中は不公平だ』という主人公の情けないモノローグ。ひとしきりボヤいたところで、そんな現実のめんどくさいことはひとまず横においといて、週末は恋人と海辺で楽しもう、とラティーノモードに入る。 ここの切り替えスイッチがたまらなく気持ちいい。現実がシリアスであればあるほど、こんな場所、こんな音楽が人には必要なのだ。自分の差し迫った問題をちょっと横において、まるで他人ごとみたいに眺めてダンスなんかしてしまう。『ほっといてくれ、かまわないでくれ、本気を出すのはまだ先だ』は、冴えない役回りの主人公のプライドがきらっと光るようで、実に小気味よく響く。面白い。
4.バイ・ザ・シー 大ちゃんママ
Expand excerpt 1回聴いてすぐに大好きな曲になりました。 そしてDVDでバイ・ザ・シー≠歌う佐野さんとコヨーテの皆さんをみて本当に素敵でかっこよくて・・・思わず何回も何回もリピート!!! そ... 1回聴いてすぐに大好きな曲になりました。 そしてDVDでバイ・ザ・シー≠歌う佐野さんとコヨーテの皆さんをみて本当に素敵でかっこよくて・・・思わず何回も何回もリピート!!! そしてそして今は詩集に深く目を通しています。 美しい経験∞眩しい永遠 ただ単純に過去か未来か=E・・という訳ではないですよね。
4.バイ・ザ・シー rusty
Expand excerpt 夏の陽光にきらめく青。揺れる光と水。ふたりは眺めている。潮は満ち、そして潮は引く。月と太陽のグラヴィティ。ふたりは感じている。佐野さんがときどき書く、クールなアウトサイダーを主... 夏の陽光にきらめく青。揺れる光と水。ふたりは眺めている。潮は満ち、そして潮は引く。月と太陽のグラヴィティ。ふたりは感じている。佐野さんがときどき書く、クールなアウトサイダーを主人公とした物語の系譜に、この曲を僕は置く。
3.本当の彼女 scorpion
Expand excerpt この曲は何処かの街の片隅で働く名も無い女性の物語を想起させる佳曲だと思います。深沼さんのフォーキーで優しいマンドリンが温かな眼差しで女性を描く元春さんの歌詞に深みと色彩を与えて... この曲は何処かの街の片隅で働く名も無い女性の物語を想起させる佳曲だと思います。深沼さんのフォーキーで優しいマンドリンが温かな眼差しで女性を描く元春さんの歌詞に深みと色彩を与えていて素敵。 女性の具体的な描写はそこにはありませんが、「日々の雑踏をシルクのコートに包んで」まともに今日を生きようとする姿は、いつの時代の女性にもあった共通の潔さ、美しさなんだろうと思います。
3.本当の彼女 rusty
Expand excerpt 仕事帰りにいきつけのカフェに入った彼女は、やがてやってきたウェイトレスに、カプチーノを、と低い声で告げる。ペリーコのパンプスにスリムなクロップド・パンツ。ブラック・フレームのク... 仕事帰りにいきつけのカフェに入った彼女は、やがてやってきたウェイトレスに、カプチーノを、と低い声で告げる。ペリーコのパンプスにスリムなクロップド・パンツ。ブラック・フレームのクールな眼鏡が、彼女の怜悧な印象をいっそう深めている。気取ってるね、と人は言う。近寄りがたい、と誰もが言う。気取ってるわけでも、冷たいわけでもない、ただ彼女はいつも彼女でいるだけだ。彼女の人生は、彼女自身であることだ。自分はそれには賛成しかねる、という意思の表示として、鼻に皺を寄せる癖が、彼女にはある。このしぐさをする時、彼女の近寄りがたさは、ほんのすこしだけやわらぐ。
2.紅い月 ミナス
Expand excerpt 赤い月があるということを、元春のアルバムを聞くまで知りませんでした。アルバムを聞いてすぐの事、道を歩いていて、昔、父が入所していた老人ホームまで、やっと偶然にたどり着いた時、私... 赤い月があるということを、元春のアルバムを聞くまで知りませんでした。アルバムを聞いてすぐの事、道を歩いていて、昔、父が入所していた老人ホームまで、やっと偶然にたどり着いた時、私の目の前に、大きな赤い月が、いきなり現れました。初めて見た不気味な赤い月。喪失感に打ちのめされた思いがしました。あの時の赤い月が本当はどんな意味を持っていたのか、私にはわかりません。ただ、私は元春がこの歌を喪失感だけで作ったものだとは思いたくない。赤い月をまた見たいとは思わない。一晩中、何かを求めて一生懸命に歩き回ったあの時に戻りたいとも思わない。でも元春が私達の為に魂を込めて作ってくれたこの曲を、おそらく辛すぎてもう所々思い出せない、私の心の奥に逃げてしまった記憶と共に、大切に聞いていきたいと思います。
2.紅い月 Aozorazamurai
Expand excerpt 夢は破れ、すべてが壊れてしまった世界で、荒地を紅い月が照らす。「いつかは」という漠然とした希望もなく、「君は間違いじゃない」といった慰めも通用しない。 ただ「君が大事」としか言... 夢は破れ、すべてが壊れてしまった世界で、荒地を紅い月が照らす。「いつかは」という漠然とした希望もなく、「君は間違いじゃない」といった慰めも通用しない。 ただ「君が大事」としか言えない。サングラスの下に怒りと涙を隠して。
2.紅い月 crazyfawn
Expand excerpt 勝手な解釈だが、この曲は"The Circle"の「欲望」を経て、遠くNeil Young"Helpless"にまでつながったメッセージソングだと考えている。 非常に限定されたメロディの構成音、4小節でまとめら... 勝手な解釈だが、この曲は"The Circle"の「欲望」を経て、遠くNeil Young"Helpless"にまでつながったメッセージソングだと考えている。 非常に限定されたメロディの構成音、4小節でまとめられた和声進行、様々な「月」のイメージなど、音楽的な引用それ自体にメッセージを感じる。 それによって、1970年の、1993年の、そして2015年の希望と絶望が、それぞれ時代の異なった、しかし一つの基調低音を持った感情として浮かび上がる。 "Helpless"から「欲望」までと、「欲望」から「紅い月」までの時間的距離はほぼ同じである。その間、世界はどんな風に変わり、あるいは変わらなかったのか?歴史は絶え間なく流れ、そしてこの曲のような表現によって思いがけない刻み目がつけられることで、ふとそれを意識できる。そして眼前には、まぎれもなくリアルな「今」がある。 僕はそんな風にこの曲を聴く。
2.紅い月 ponnnakano
Expand excerpt 最初に聴いた時には複雑な思いを抱きました。「全てが壊れてしまった」で終わる詩。でも力強い演奏。「大事な君」の繰り返し。なんか泣けました。 でも、その後ヘッドホンで聞いたら印象が... 最初に聴いた時には複雑な思いを抱きました。「全てが壊れてしまった」で終わる詩。でも力強い演奏。「大事な君」の繰り返し。なんか泣けました。 でも、その後ヘッドホンで聞いたら印象が変わりました。PCのしょぼいスピーカーでは聞こえなかった音やコードが聞こえて。 最初に聴いた時は歌詞に引っ張られすぎてたようで、絶望しか聞こえなかったところが、同じ歌詞なのに、希望が差して聞こえました。音楽って素晴らしい。そしてやはり泣けました(最初とは違う意味で)。
2.紅い月 ぴゅん丸
Expand excerpt この曲は不思議な曲だとおもう。歌詞には、希望が一切唄われていない。痛みを感じない程に絶望しているのだ。にもかかわらず、とても癒される。こんな時代には、がんばれと励まされるより、... この曲は不思議な曲だとおもう。歌詞には、希望が一切唄われていない。痛みを感じない程に絶望しているのだ。にもかかわらず、とても癒される。こんな時代には、がんばれと励まされるより、切なさを一緒に抱き締め、泣いてくれるほうが、よっぽど慰められる。そして、涙をふいて、明日も生きて行こうと思わせてくれる。なんとも、不思議な曲だ。
2.紅い月 しげちゃん
Expand excerpt この曲が僕にとっての(このアルバムの中で)一番かな。最近、元春は「言葉と音楽の切れ目がないようにつくっている」と言ってるけど、僕はまだその意味がよくわからないのだけれど、この「... この曲が僕にとっての(このアルバムの中で)一番かな。最近、元春は「言葉と音楽の切れ目がないようにつくっている」と言ってるけど、僕はまだその意味がよくわからないのだけれど、この「紅い月」はうん、確かにそう感じるんだ。大きなうねりのメロディのなかに言葉が存在しているような。単一の音符に乗っかっているようなイメージではない感じ、とでも言おうか。 とにかく、大人なロック!だ。僕たち中高年になったファンを、そっと支えてくれる元春!元春、万歳!ほんとすごい!!
2.紅い月 kujiragumo
Expand excerpt 『ブラッドムーン』アルバムのタイトル曲、『紅い月』の歌詞はとても切ない。曲調はフォークロックでけっして 重くはないし、この曲を聴いていると、この現代の奇妙さに気づかされる。この... 『ブラッドムーン』アルバムのタイトル曲、『紅い月』の歌詞はとても切ない。曲調はフォークロックでけっして 重くはないし、この曲を聴いていると、この現代の奇妙さに気づかされる。この毎日の異常な暑さは なんだ! 雨の激しさはどうだ! 確かに僕らは何かを無くし、かけている。


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