佐野元春&THE COYOTE BAND - BLOOD MOON:リスナーからの感想
アルバムに寄せて 各曲レビュー

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12.東京スカイライン x-fumi
Expand excerpt ふるさと東京を離れてから二十数年。月日が流れ、今も東京に住む両親や友達と懐かしい時間を過ごし、自宅へ帰る窓越しに見る夕暮れ時の東京の風景。やわらかい光を浴びて浮かび上がる無数の... ふるさと東京を離れてから二十数年。月日が流れ、今も東京に住む両親や友達と懐かしい時間を過ごし、自宅へ帰る窓越しに見る夕暮れ時の東京の風景。やわらかい光を浴びて浮かび上がる無数の高層ビル群と古い町並み。忙しく行く人たちと堤防でくつろぐ人たち。人や情報が溢れ、日々めまぐるしく変わっていく東京。その全てが、時間の流れさえも愛おしく感じられるこの曲が、私は大好きです。
12.東京スカイライン zou3
Expand excerpt アルバムを一通り聞き終えて、最後のこの曲がどうにも引っかかって。 確実に人生の夏が過ぎて行ってる年齢には響く。 自分もポケットの奥を握って何度サヨナラしただろうって 思った。 今年... アルバムを一通り聞き終えて、最後のこの曲がどうにも引っかかって。 確実に人生の夏が過ぎて行ってる年齢には響く。 自分もポケットの奥を握って何度サヨナラしただろうって 思った。 今年も夏が過ぎて行く。
12.東京スカイライン soul-mate
Expand excerpt  埋め立て地に浮かぶ街の遥か下に,広大な海底が横たわる.そこに積み重ねられた,夥しい数の死骸.潮の満ち引きのリズムにしたがってルナティックに放出される,夥しい数の生命.宇宙は,...  埋め立て地に浮かぶ街の遥か下に,広大な海底が横たわる.そこに積み重ねられた,夥しい数の死骸.潮の満ち引きのリズムにしたがってルナティックに放出される,夥しい数の生命.宇宙は,歪んだ卵.  ある夏の日の生活に,モザイク状の彼女の幻影は訪れる.水平線に踊る光の粒たちが,刻一刻と大気に吸い込まれ,果てしなく澄んでいく.来年もまた夏は来るだろう.  私はバンドの演奏の響きに耳を傾ける.透明な浮遊感をともない,いくつもの鐘が反響しあう,その残響.次のカーヴが終わろうとしている.これから何処に向かっていくのか.鐘の音の意味するところは,弔いであり,そして祝いである.
11.空港待合室 soul-mate
Expand excerpt これを聞いてどんな風景が見えるのか,という問いかけが何処からか聴こえてきた.とあるカフェでのおしゃべりを経て私が到達した景色,それは,待合室をパスして,いつものようにスマートに... これを聞いてどんな風景が見えるのか,という問いかけが何処からか聴こえてきた.とあるカフェでのおしゃべりを経て私が到達した景色,それは,待合室をパスして,いつものようにスマートに,乗り継ぎの手続きを完了する彼女の姿だった.彼女は後ろを振り返りもせずに,飛行機に乗り込む.それを見送った私は,彼女を見習ってやはり待合室をパスして,海の上を走る鉄道に乗り込む.バンドの連中のハンド・クラッピングが,私をそそのかす.
10.キャビアとキャピタリズム soul-mate
Expand excerpt キャビアを頬張る「俺」とは誰か?聴く度毎に印象が変わり,また曲のなかでも様々な人物であるように聴こえる.俺のキャビアは彼のキャビアではない.彼女の清らかな海,それは君の果てしな... キャビアを頬張る「俺」とは誰か?聴く度毎に印象が変わり,また曲のなかでも様々な人物であるように聴こえる.俺のキャビアは彼のキャビアではない.彼女の清らかな海,それは君の果てしない砂漠.人びとが交差する景色は,次の曲に引き継がれていく.
10.キャビアとキャピタリズム scorpion
Expand excerpt cynicalもここまでくれば、痛快なユーモア。 コヨーテバンドのfunkyで重低音効かせたbeetにノって、楽曲が生馬さながら暴れ出す、この可笑しな日本の世の中で。 この曲は、街の大工さんや... cynicalもここまでくれば、痛快なユーモア。 コヨーテバンドのfunkyで重低音効かせたbeetにノって、楽曲が生馬さながら暴れ出す、この可笑しな日本の世の中で。 この曲は、街の大工さんや庭師さん、魚屋さんやラーメン屋さんに是非聴いてもらい、唄いながら景気よく仕事をしてもらいたい。 きっと通りかかった誰かが耳に停めるだろう。 『さあ、買った買った〜〜、お代は見ての〜〜でいいよー』 時は平成、心は平静じゃない。積もりに積もった市民の怒り。 怨み晴らさでおくものか、これは現代瓦版。
10.キャビアとキャピタリズム rusty
Expand excerpt 「ランチはなににしようか」 と、彼が訊いた。 「アヴォカドが食べ頃になってます」 と、彼女は答えた。 「OK、ではABCサンドイッチを、僕が作ろう」 「ABCサンドイッチとは、なにかしら」 ... 「ランチはなににしようか」 と、彼が訊いた。 「アヴォカドが食べ頃になってます」 と、彼女は答えた。 「OK、ではABCサンドイッチを、僕が作ろう」 「ABCサンドイッチとは、なにかしら」 「頭文字がA、B、そしてCで始まるフィリングを重ねたなら、それはすべてABCサンドイッチだよ」 「Aはアヴォカドね。そしてBはベーコンだわ」 「問題はCだよ」 「チーズ、あるいはクレソン」 「それも悪くないが、キャピタリズムはどうだろう」 という彼の提案に、 「アヴォカド、ベーコン、そして資本主義のサンドイッチね。それは楽しいわね。はやく作って」 と、彼女は笑顔で応じた。
10.キャビアとキャピタリズム どんぐり.
Expand excerpt 競技場のこととか、法案のこととか、atomicなこと とか、baseのこととか、新聞、テレビなどの メディアのこととか、いろいろ繋がっていることが あちこちにあるなと思います。普段、買い物... 競技場のこととか、法案のこととか、atomicなこと とか、baseのこととか、新聞、テレビなどの メディアのこととか、いろいろ繋がっていることが あちこちにあるなと思います。普段、買い物を していると、2Lのペットボトルの緑茶が10円安く なるだけで凄く嬉しかったり、という感じなので、 他の食品でも内容量の減少とか、原料とか 食糧とか、いろいろと思います。人口の増減の こととか、自然現象も含めた地球そのものの 存在のこととか。宇宙のことも思えば、 「BLOOD MOON」のことも思うということに。
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