TOYOTA radiofish | dj:佐野元春
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 今月のレイディオ・フィッシュ推薦アルバム(2002.11)

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Tom Petty and the Heartbreakers | Last Dj

picks!Tom Pety and the Heartbreakers :
The Last DJ

リリース年月日 : 2002/10/23 レコード番号 : B00006JLJU
レーベル(国内): ワーナーミュージックジャパン

■アメリカン・ロックンロールを支えてきた「多面性」
 今夏、およそ2年ぶりに観るTom Petty and the Heartbreakersのステージ。Tom Pettyはその美しいブロンドを肩よりも少し長く伸ばし、それを幅広の布で汗止めのように束ねていた。まるでAxl Roseのように。
 すでに彼の頭部は薄くなりつつあることを知っていた私には、そのコスチュームが滑稽に映ったものの、相変わらずスタイリッシュだという印象のほうが勝っていた。季節を無視したかのような膝丈ほどの真っ赤なジャケットは、ロックンロールと根底で結びつくファッショナブルなものだ。そういえば、Tom Petty and the Heartbreakersのヴィジュアルはどれもステキなものばかり。彼らは音楽とビジュアル、どちらも欠くことのできないものであることを知っている。
 そのことは新曲「The Last DJ」が証明している。9.11の同時多発テロ以降、全米メディアが自粛規制曲を持ったことをモチーフにしているのであろうその歌は、「DJ」という音楽以外の第三者的なものと、彼が好きな「音楽」との結びつきを描いたものだ。両立し難いものの融合。わたしは彼らのこうした妥協を許さない姿勢がとても気に入っている。彼らが1980年代以降、アメリカのロックンロールを支えることができたのはこうした多面性があるからだ。そして彼らと並び、REMの存在があったことをわたしたちは忘れてはならないだろう。(北村和哉)


wilco | YANKEE HOTEL FOXTROT
picks!wilco : Yankee Hotel Foxtpot
リリース年月日 : 2002/05/22 レコード番号 : B000065ELP
レーベル(国内): イーストウエスト・ジャパン

■オルタナ・カントリーの雄がエレクトロニカルな音作りに接近
 '80年代末から'90年代初頭にかけて活動したアンクル・テュペロ(UT)は、パンクとカントリーを融合させた音楽で個性を打ち出し、後にオルタナティヴ・カントリーと呼ばれることになるジャンルに先鞭をつけた。UT解散後、メイン・メンバーのひとりであるジェフ・トゥイーディが結成したのが、ウィルコだ。デビューは1995年。翌年には早くもセカンド作、しかも2枚組を発表し、旺盛なる創作意欲でファンのド肝を抜いたが、この頃のウィルコはルーツ音楽に根ざしたロックン・ロールを鳴らしていた。その音楽性に変化が現れたのは1999年のサード作『サマーティース』で、ここで彼らはシンセサイザーやパーカッションなどを導入しながら繊細優美でちょっとねじれたポップを演ってみせた。
 今年発表された4作目『ヤンキー・ホテル・フォックストロット』に至っては、ソニック・ユースらとの仕事で知られる音響系のキー・パーソン=ジム・オルークを迎え、さらに想像力と創造力に富んだエレクトロニカルな音作りに接近した。多彩な音色の中で輝きを放つ美しいメロディ、シニカルでシリアスな中にユーモアも交えた深遠なる歌詞と、強さと脆さを兼ね備えたジェフの歌声が一体となって織りなされるウィルコ・ワールドは、聴く者をさりげなくゆっくりと、でも確実に捉えていく。 (赤尾美香)


Aimee Mann | Lost In Space
picks! Aimee Mann : Lost In Space
リリース年月日 : 2002/08/28 レコード番号 : B00006964B
レーベル(国内): V2レコーズ

■「恋のベテラン」が綴る珠玉のラブ・ソング
 エイミー・マンについて語られる時、よく出るのが「恋多き女」という呼び方だ。確かに彼女はこれまでにさまざまな男たちとドラマティックな出会いと別れとを繰り返してきている。しかし決してふわふわと男から男へと渡り歩いているわけではない。ひとつひとつの恋に真剣に向き合い、悩み、苦しみ、傷つき、妥協することなく破局を迎えてしまうからこそ、彼女は結果的に「恋多き女」になってしまうのだ。そしてエイミーのラブ・ソングが、どれも素晴らしく、聴く者の心に強く迫ってくるのは、どの曲も彼女の熱く激しい恋の「遍歴」、もしくは「戦歴」の中から産み落とされているからなのだと、ぼくは思わずにはいられない。
 エイミーの今回のアルバムにも、彼女ならではの珠玉のラブ・ソングが数多く収められている。ひとつ気になることがあるとすれば、以前のように彼女の体験のまっただ中からもがき苦しみつつ生み出したものというよりは、自らの豊富な体験をもとに、恋に悩む人たちに対してあれこれとアドバイスを与えているという印象を受ける。「今はほんとうにしあわせな結婚生活をしている」と語るエイミーは、どうやら「恋多き女」を卒業して、みんなの悩める心の扉を優しく開く「恋のベテラン」のカウンセラーになりつつあるようだ。(中川五郎)


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